ソーシャル プレーヤーへの10の質問

女性や子供たちを性犯罪から救う

Polaris Project Japan
藤原志帆子
質問1:どのような社会の問題を解決しようとして活動を始めたのですか?
現代の奴隷制・人身売買をなくすため。これにはだまされて性風俗や売春をさせられたりするなど、日本の女性や子どもが被害にあう事件もさしています。
質問2:解決するための、具体的にどのような活動をされていますか?
被害者層へ情報を届ける啓発活動(アウトリーチ)・相談電話の運営・他機関と連携した支援・人身売買問題を社会に啓発する活動
質問3:活動の支援を希望する場合は、具体的にどのようなアクションを取れば良いですか?
知ってください! 広げてください! 参加してください! そして、ポラリスの活動に投資してください。色々な関わり方ができます。詳しくはポラリスHPで。
質問4:活動の最近のニュースはありますか?
ワークショップや講演予定がありますが、本年度は本業の相談活動に重点をおきます。昨年度の活動報告が完成しましたのでぜひご覧ください。
ポラリスプロジェクト 2007年度 活動報告(PDF:1.07MB)
質問5:活動はいつ、どのようにスタートしたのですか?
米国ワシントンDCで大学を卒業したばかりの二人の若者が始めました。きっかけは米国内で報道された外国人女性の人身売買です。私はワシントンDCでインターンをして、その後日本事務所設立に関わりました。
質問6:活動をしていて今までで一番嬉しかったことは何ですか?
運動が少しづつ広まっていくことでしょうか。警察官のなかで、行政職員のなかで、あるいは子どもを持つ親御さんのなかでこの問題を正しく認識する人が増えてくると実感できることです。一人一人の啓発が、いまの現状から抜け出せない被害者を救済する糸口になるからです。 それから、共感して集まり、共に活動してくれる仲間でしょうか。これまでのインターンやボランティアの皆の写真を事務所のパネルに張っています。眺めるだけで元気が出ます。
質問7:活動をしていて今までで一番苦労したことは何ですか?
①資金集め、と②秩序のない、「寛容」な性売買文化の日本で、見えない暴力である人身売買を理解してもらうときでしょうか。
質問8:尊敬する方はいらっしゃいますか? 尊敬する理由は?
Dr. Ruth Westheimer という、アメリカで数十年性教育をテレビやラジオでやってきた有名なおばあちゃんカウンセラーがいるのですが、尊敬していますし、これから長生きしてほしいです。話しにくいセックスやパートナー同士の悩みを大の大人のアメリカ人視聴者が小さなおばあちゃんにすがるように尋ねるのです。視聴者が戸惑う避妊の種類やコンドームの付け方を教えてくれるのです。初めてアメリカでこの番組を見たときはびっくり。 アメリカでも日本でも、世にある性の情報は偏っているし、私が接する女性や子どもたちも、メディアや社会の偏った性情報、時にとても暴力的な性の価値観の犠牲になっています。お金を持つ大人が少女の体を買っている事件が当たり前にニュースに流れる日本の現状は怖いですね。健康的な、本当の性の情報を子どもに教えられる人がいないし、機会がない。雑誌やアダルトビデオからの間違った情報を鵜呑みにした結果は、性感染症、妊娠、レイプなど性暴力、若い世代のDV、強制売春や人身売買・・・となりえます。お互いを尊重する生き方、性を教えてくれるルース先生みたいな人がテレビに毎週出てくれたらよいですね。
質問9:NPO の運営に参考となるWebサイト、雑誌、書籍、TV、イベントなどありましたら、お聞かせください。
分野は違っても、他のNPOのホームページはとても参考になります。いつも色々なNPOのサイトをみて運営の参考にさせていただいています。
質問10:10年後の展望をお聞かせください。
できれば成果を出してポラリスを卒業し、違う分野で活動していたい。しかし社会に深く根付いた問題なのでどこまで成果を出せるだろうか。性暴力に関する法律を改正するような活動にも参加したいし、小中高での性教育や人権教育を広げたい。