ソーシャル プレーヤーへの10の質問

社会問題の解決策を提供するソーシャルビジネス

ユナイテッドピープル株式会社
代表取締役 関根 健次
質問1:どのような社会の問題を解決しようとして活動を始めたのですか?
戦争や紛争の被害者の支援がしたい、そして、そもそも戦争や紛争が起こらない世界をつくることに貢献したいという思いで活動を始めました。「奪い合いから、分かち合いの世界へ。」という言葉をスローガンの一つとしています。
質問2:解決するための、具体的にどのような活動をされていますか?

支援のプロである国際協力NGOを応援するためのサイトを構築しました。クリックやお買い物などで、無料で募金ができる「イーココロ!」です。まず、戦争や自然災害時に必要な緊急支援活動を行う団体に加入いただき、徐々に支援の対象を人権や環境保護などに広げていきました。現在では日本国内だけで活動するNPOも支援対象としています。

NGOやNPOへの支援を続けていくうちに、募金するだけでは根本的な問題解決はできないと思うようになりました。というのも例えばある場所で戦争が起こったとします。結果、大変な数の支援を必要とする被災者が発生します。そこにNGOなどが入って支援活動を行います。このような支援事態は絶対必要なのですが、戦争が起こり続ける限り、NGOは支援を続けます。さらに例え話をすると、例えばとある町に放火魔がいたとします。この放火魔を捕まえないで消防隊が火を消し続けても、それだけでは場当たり的な問題解決しかできていないことになります。捕まえない限り、放火されれば火を消すという消耗戦になります。ですからまずは、原因である放火魔を捕まえ、その次になぜ放火したのかという原因を突き止め、再発防止のための対策を考えねばなりません。世界の戦争や紛争、それからその他の問題も、根本的な問題解決のアプローチが大切に思います。

では戦争や紛争の問題解決の解決策が発明できたかというと、そうではないのですが、一つのアプローチ方法として署名活動があると思うに至りました。ひとりの声は小さいかもしれませんが、その声が10万、100万と集まった時にその声は大きな市民の声となり、社会を動かすことができるはず。例えば日本の平和外交を推進する後押しとして、署名を集めることができます。無視できない数を集めることができれば、外交にも反映されるはずです。そんな声を、インターネット上で簡単に集められるサイトとして、オンライン署名サイト「署名TV」を立ち上げました。戦争や紛争の解決のためという目的だけのサイトではなく、社会の構成員の最小単位である市民が、よりよい社会づくりに前向きなアクションを起こせる場として位置づけています。

イーココロ!へはこちらから
署名TVへはこちらから
質問3:活動の支援を希望する場合は、具体的にどのようなアクションを取れば良いですか?
イーココロ!クリック募金に参加することや、お買い物をイーココロ!からしていただくことで、NGO/NPOに募金ができます。また、署名TVで気になる活動があれば、署名してみてください。
質問4:活動の最近のニュースはありますか?
イーココロ!のショッピング募金やクリック募金のシステムを外部に提供する動きを活発化させています。それから、NGO支援の新たなシステム構築などを進めています。それに伴い人員が不足しつつあり、特に技術系の社員・インターンを募集しています。
質問5:活動はいつ、どのようにスタートしたのですか?

国際協力NGOを支援しようと「イーココロ!」を立ち上げたのは2003年5月のことです。そもそものきっかけは、紛争地パレスチナを訪問したことが原点としてあります。立ち上げ当時は、まだ事務所が自宅でしたし、ひっそりとオープンしました。

「イーココロ!を始めた経緯」
質問6:活動をしていて今までで一番嬉しかったことは何ですか?
一番嬉しかったことは思いつきませんが、嬉しいこととしては毎日たくさんの方が私たちのサイトを訪れ、クリック募金などのアクションを起こしてくれていることです。また、私たちスタッフ以上にサイトを使いこなす方も多いのですが、そんな方に出会った時なども都度感動します。
質問7:活動をしていて今までで一番苦労したことは何ですか?
「イーココロ!」の認知度を高めることです。
質問8:尊敬する方はいらっしゃいますか? 尊敬する理由は?
何人もいますが、一人挙げるとするとekmattraというNGOをバングラデシュで立ち上げた渡辺大樹さんです。大学卒業後すぐに単身バングラデシュに乗り込みNGOを立ち上げた方で、まだ20代です。縁のない国で、恵まれない子どもたちを支援したいという強い信念で、ゼロからNGOを始め、今も奮闘しています。普段から子どもたちと同じ部屋で寝て、同じ食べ物を食べ、常に子どもたちと同じ視点に立ち、支援を続けています。彼を訪問すると、まず「日本からの寄付金は受け取れません」と言われました。現地のNGOとして立ち上げたので、現地人にお金を出してもらいと言うのです。彼の揺らぎない信念には心を打たれました。
質問9:NPO の運営に参考となるWebサイト、雑誌、書籍、TV、イベントなどありましたら、お聞かせください。
ホワイトバンドの仕掛け人として有名な、サニーサイドアップの次原社長の「ALL YOU NEED IS GREEN」をおすすめします。「アドボカシー」活動への理解がされず、批判が続出しましたが、ホワイトバンドは問題を広く一般に認知させるキャンペーンとして大成功だったと思います。
質問10:10年後の展望をお聞かせください。
約10年後の40歳になったら1年間世界を旅することを思い描いています。それまでに、事業を通して世界中の問題解決のためにできることはやり尽くしたい。帰国後は、新たに得た知見を頼りに、国際平和構築ために尽力したい、というのが現在の考えです。