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映画「未来の食卓」

上映:2009年8月8日~

人生初、富士山登頂にチャレンジしてきました。初日の八合目、山小屋での夜には空に輝く月の明かりに迎えられ、明朝の山頂ではご来光を拝むことができました。過去も現在も未来も関係なく、ただそこにある自然。なんでもできると過信して、高慢にふるまっていたこと。当たり前の毎日が、奇跡の積み重ねで、愛おしい日々に感じたこと。その経験はわたしの心に確かな杭として打たれ、糧となりました。人は自然とともに生きることで自らを見つめ、謙虚さを取り戻せるのだと実感。気温の変化や落石など苦痛や危険を含め、それは想像以上に意義深い体験となりました。

生まれも育ちも東京の(自称)都会派のわたしが「富士山に登ろう!」と思い立ったのは、『未来の食卓』という映画をみてしまったから。


この映画はフランスの片田舎の村が、大規模農家や、議員、親たちを巻き込みつつ、子どもたちの無邪気な笑顔に導かれて、学校給食をオーガニック化していく様子を描いたドキュメンタリー。
映画前半は、化学肥料や農薬が人体に及ぼす危険性を、詳細なデータを使って訴えかけます。だから有機栽培を推進しよう!ということだけにとどまらないのがこの映画。ヌベールバーグのように美しい映像で、遠足やオーガニックマーケット、家族の食卓の風景を通して、生命の尊さ、そして人生の美しさを語りかけてきます。映画館を出た後、オーガニックワインをもって、ピクニックに出かけたくなるほど、その自然とともに生きる生活は魅力的です。つまりは楽しみながら心地よく、生活の中でわたしたちが地球のためにできることを提案してくれています。アールドヴィーブル(生活はアート)とはまさにこのこと。なんて贅沢な暮しぶり!

クライマックスの日の出のシーンがとても印象的です。それはこの映画のメッセージをドラマティックに表現しています。私たちも自然の一部だということ。そしてすべてが、かけがえのない命。その映像はずっしりと心に響いてきます。だからこそ、すでにオーガニックフードを意識的に取り入れていた私でしたが、もっと奥深くまで自然というものに近付いてみたい!生きる喜びに触れてみたい!という衝動が芽生え、富士山頂でのご来光へと駆り立てたわけです。おかげでしばし筋肉痛に悩まされましたが、自然を慈しみながら、平凡な日常を丁寧に楽しむ、「未来の食卓」的アールドヴィーブルな日々を少しずつ実践できている気がします。

そんな見る人を思わず駆り立ててしまうこの映画「未来の食卓」。オーガニックビギナーはもちろん、すでに取り入れているオーガニックマスターな人も必見の映画です。さて、あなたはなにをしたくなる?

上映情報:2009年8月8日(土)~@シネスイッチ銀座、渋谷アップリンクにて上映中。

By Social Concierge Satoko SAKAI